【テンプレート付き】CLAUDE.mdの書き方|社長がAIで会社を回す設定

Claude Codeを入れてみたものの、毎回同じ説明を打ち直していませんか。あるいは、AIが勝手にメールを送ったりファイルを消したりしないか、不安で任せきれていないかもしれません。
CLAUDE.md(クロード・エムディー)とは、Claude Codeが作業を始めるたびに最初に読む「指示書」のファイルです。会社のルールをここに一度書いておけば、AIは毎回それを読んでから動きます。
この記事では、合同会社もちもつが実際に使っている指示書を、社名を抜いたテンプレートとして公開します。AIに任せる仕事と人が決める仕事の線の引き方、タスク管理ツールへのつなぎ方まで、プログラミングを知らない社長がそのまま使える形でまとめました。
CLAUDE.mdとは、AIに「会社のルール」を先に渡すファイル
CLAUDE.mdは、会社のフォルダの一番上に置くだけで、Claude Codeが毎回読み込む指示書になります。
Claude Codeは、パソコンの中で自分で調べて、ファイルを作り、作業を終わらせるところまでやるAIです。聞いたことに答えるだけのChatGPTと違い、実際に手を動かします。
だからこそ、最初に「何をしてよくて、何をしてはいけないか」を渡しておく必要があります。新しく入った人に、初日に会社のルールを説明するのと同じです。
| ChatGPT | Claude Code | |
|---|---|---|
| できること | 聞いたことに答える | 調べる・ファイルを作る・作業を終わらせる |
| 作業の結果 | 答えを自分で貼る・送る | AIが自分でファイルに残す |
| ルールの渡し方 | 毎回の会話で説明する | CLAUDE.mdに一度書けば毎回読む |
一度書けば、毎回の説明が要らなくなる。これがCLAUDE.mdを書く一番の理由です。
最初に決めるのは「人が決める4つ」
指示書で一番大事なのは、AIに任せない仕事をはっきり決めることです。線がはっきりしていれば、それ以外は安心して任せられます。
もちもつでは、次の4つだけは必ず人が決めると書いています。
| 人が決めること | 例 |
|---|---|
| 外に送る | メール・チャット・DM・返信・カレンダー招待 |
| 公開する | HP・SNS・ブログ・広告 |
| お金を動かす | 支払・振込・購入・契約の変更 |
| 契約する | 契約の締結・更新・解約 |
あわせて、本番のデータを消すときも必ず確認を取ります。消す前に「何を何件消すか」をAIに数えさせて、見てから決めます。
逆に、調べる・下書く・まとめる・記録する、は確認なしでAIに任せています。
任せない4つを先に決めると、任せられる量が一気に増えます。
【手順1〜4】タスク管理ツール「こつこつ」にAIをつなぐ
もちもつでは、AIに頼む仕事を「こつこつ」という自社のタスク管理ツールで管理しています。ゴール・タスク・進み具合・やり取りを1つの画面にまとめ、AIが自分でタスクを登録し、終わったらチェックを付けて報告を書きます。
つなぐまでは10分ほどです。
【手順1】こつこつに登録する
- こつこつ(kotukotu.app) を開く
- 「メールアドレスではじめる」から登録する
【手順2】AIをつなぐ
使っているAIに合わせて、どちらか1つを選びます。
claude.ai(アプリ・ブラウザ版)の場合
- 左のメニューから「カスタマイズ」を開き、「コネクタ」を選ぶ
- 右上の「追加」から「カスタムコネクタを追加」を選ぶ
- URLに次を入れて追加し、こつこつのログイン画面で手順1のアカウントにログインする
https://mcp.kotukotu.app/mcp
Claude Code(パソコンのターミナル)の場合
- ターミナルで次を実行する
- Claude Codeを起動して
/mcpと打ち、kotsukotsu を選んでログインする
claude mcp add --transport http kotsukotsu https://mcp.kotukotu.app/mcp
【手順3】つながったか確かめる
AIに次のように頼みます。ゴールの一覧(最初は空)が返ってくれば完了です。
こつこつのゴールの一覧を見せて
【手順4】最初のゴールを1つだけ書く
AIに次のように頼みます。【 】の中を自分の会社に書き換えてください。
こつこつに「【見積書を、問い合わせから24時間以内に出せている】」
というゴールを作って。
完了の基準を、他の人が○×を付けられる形で書いて、
やることを2〜5個のタスクに分けて登録して。
外に送るもの・公開するもの・お金・契約は、
実行する前に必ず私に聞いて。
社長が書くのは「何ができたら完了か」だけ。タスクに分けるのはAIに任せます。
こつこつは中身を公開しています(MITライセンス)。自分のCloudflareアカウントに立ち上げたい場合は、Claude Codeに「このリポジトリを立ち上げて」と頼むと手順どおりに進めてくれます。リポジトリは GitHub の kurosaki-yuto/kotsukotsu です。
【テンプレート】CLAUDE.mdの雛形
ここからが指示書の本体です。会社のフォルダの一番上に CLAUDE.md という名前のファイルを作り、次の6つの枠の中身を上から順に貼ってください。【 】の所を自分の会社に書き換えます。全部埋めなくても動きます。
(1)始める前に必ずやること
AIが「今日なにをやるか」を推測で決めないようにする部分です。情報源を1つに決めておくと、フォルダの古いメモに振り回されなくなります。
# 【会社名】— AIへの指示書
## 0. 作業を始める前に必ずやること
何かを始める前に、必ず「こつこつ」を見る。
ファイルを読むより先。質問に答えるより先。
1. 今日のタスクを取る(list_today)
2. ゴールの一覧を見る(list_goals)
3. 関係するゴールの「完了の基準」と「現状」を読む(get_goal)
4. 方針の変更やフィードバックが来ていないか、
コメントを読む(list_comments)
- 正しい情報源はこつこつだけ。フォルダの中のメモやTODOを、
今日やることの根拠にしない
- 既にあるゴールに関係する仕事なら、新しいゴールを作らずに
その下にぶら下げる
- どのゴールにもつながらない仕事は、始めずに
「これは何のためか」を聞いて止まる
(2)人が決めること
前の章で決めた4つを、そのまま指示書に書きます。「承認は1回ごと」と書いておくのがポイントです。 前にもらったOKを、別の作業に使い回させないためです。
## 1. 人が決めること(AIは実行しない)
次の4つは、実行する前に必ず【社長の名前】の承認を取る。
「OK」が出るまで下書きで止める。
1. 外に送る:メール・チャット・DM・返信・カレンダー招待
2. 公開する:HP・SNS・ブログ・広告
3. お金を動かす:支払・振込・購入・契約の変更
4. 契約する:契約の締結・更新・解約
本番のデータを消すときも必ず承認を取る。
消す前に「何を何件消すか」を数えて見せる。
- 承認は1回ごと。前にOKをもらったことを、
次の別の作業のOKとして使わない
- 調べる・下書く・まとめる・記録する、は承認なしで進めてよい
(3)仕事の進め方
「黙って全部やって、最後にまとめて報告」を防ぐ部分です。1つ終わるごとにチェックが付くので、どこまで進んだかが画面で分かります。
## 2. 仕事の進め方
1. ゴールの「完了の基準」を読む。空っぽや曖昧
(「検討する」「整える」だけ)なら、分かっている事実で
書き直す。分からない所は聞いて止まる
2. 作業を2〜5個のタスクに分けて、こつこつに登録する
(1タスク=1アクション)
3. 手を付ける前に、そのタスクを「進行中」にする
4. 1つ終わるごとにチェックを付ける。
黙って全部やって最後にまとめて報告、はしない
5. 終わったら、ゴールの「現状」を書き直す。必ず4つ入れる
- 何日時点か
- 済んだこと(確かめた事実と数字)
- ボール(次に動くのは誰か)
- 残り・詰まり(何待ちで、いつ誰に投げたか)
6. 成果と次の一手を、そのゴールのチャットに報告する
(4)出すものの品質と、数字の扱い
AIは、確かめていないことでも言い切ってしまうことがあります。確かめた所と確かめていない所を、分けて書かせます。
## 3. 出すものの品質
8割の状態で出さない。完成したものだけ出す。
出す前に必ず確かめる。
1. 頼まれたことを1つずつ拾い直して、全部満たしているか
2. 実際に動かす・開く・実行して、結果を自分で見たか
3. 途中で手を抜いた所・飛ばした所はないか
4. 見た目・体裁・誤字まで、そのまま人に見せられるか
- 確かめられなかった所は黙って通さず「未確認:〇〇」と書く
- 一部が詰まったら、残りを全部終わらせたうえで
「〇〇だけ未完了、理由は△△」と書く
## 4. 数字と事実の扱い
- 数字は、記録(台帳・請求・顧客とのやり取り)にあるものだけ使う
- 「たぶんこのくらい」は書かない。
裏が取れなかった所は「要確認」と書く
- 外に出す文章の実績は、顧客の記録で裏が取れたものだけ。
言い換えて大きく見せない
(5)フォルダの分け方と、触ってはいけないもの
フォルダを会社の「機能」で分けておくと、AIがどこに何を置けばいいか迷わなくなります。個人情報や認証情報の置き場所は、必ず名前で書いておきます。
## 5. フォルダの分け方
会社の仕事を「機能」で分ける。それ以外の分け方は作らない。
00_経営 方向性・決めたこと・振り返り・数字・議事録
10_財務 決算・月次の数字・請求・料金
20_法務 契約書のひな形・締結済みの契約
30_集客 SNS・HP・広告・イベント
40_営業 商談の記録・提案資料・サービスの設計
50_顧客 顧客ごとのフォルダ(受注後のやり取り・納品物)
90_ナレッジ 部署をまたいで使い回すやり方・資料
99_アーカイブ 止めたもの。日常では見ない
- 各フォルダに3行の README.md
(何が入っているか/いまの状態/誰が使うか)を置く
- 顧客フォルダには STATUS.md を置き、最新の状況・次の一手・
導入前後の数字(かかっていた時間・件数・測った日)を書く
## 6. 触ってはいけないもの
次はAIが読まない・外に出さない・git に入れない。
- 【個人情報のフォルダ】(顧客の会員情報・名簿など)
- 【身分証・印鑑】
- 【パスワード・APIキー・認証情報のファイル】
(6)記録の残し方と、言葉づかい
決めたことと結果を残しておくと、次にAIが同じ仕事をするとき、前回の判断を踏まえて動けます。数字のない振り返りは書かせないのがコツです。
## 7. 記録の残し方
決めたことは、決めた時点で
00_経営/意思決定/YYYY-MM-DD_件名.md に書く。
決めた内容・選ばなかった案・その理由を書く。
振り返りは 00_経営/振り返り/ に、数字で書く。
数字のない振り返りは書かない。
(何をやったか/結果(数字)/なぜそうなったか/次に活かすこと)
## 8. 言葉づかい
- 日本語で答える。絵文字は使わない
- 結論から書く。専門用語は使わず、社長が読んで分かる言葉にする
実際に回すと、AIは「出していいですか」で止まる
この指示書で動かすと、AIは調べ物や下書きをどんどん進め、外に出す手前で必ず止まって聞いてきます。
もちもつで実際にあった例です。ある晩、ホームページに新しいページを1つ公開し、SNSの古い投稿を整理しました。
- ページを本番に入れる前に、AIが「本番に入れていいですか」と聞いてきた。OKを出してから、元に戻せる形で入れた
- 投稿を消す前に、AIが件数を数えて見せてきた。その中に研修用の動画が混ざっているのに気づき、「これも消しますか」と確認してきた
AIは間違えることがあります。だから、止まる場所を先に決めておきます。 止まる場所が決まっていれば、それ以外は任せられます。
よくある質問
プログラミングができなくても使えますか
使えます。CLAUDE.mdは普通の日本語で書くファイルで、Claude Codeへの指示も日本語で頼むだけです。ターミナルを開く操作が不安な場合は、claude.ai(アプリ・ブラウザ版)につなぐ方法から始めてください。
CLAUDE.mdはどこに置けばいいですか
会社の仕事のファイルをまとめているフォルダの、一番上に置きます。Claude Codeをそのフォルダで起動すると、作業を始めるたびに最初に読み込みます。
こつこつを使わなくてもCLAUDE.mdは役に立ちますか
役に立ちます。「(2)人が決めること」と「(4)出すものの品質と、数字の扱い」は、どのツールと組み合わせても効きます。こつこつを使わない場合は、(1)と(3)の「こつこつ」の部分を、普段使っているタスク管理の方法に書き換えてください。
全部の項目を書かないと動きませんか
動きます。最初は「(2)人が決めること」だけでも十分です。使いながら、困った所を足していくのが続けやすいやり方です。
次にやること
まずは、次の3つから始めてください。
- この記事のテンプレートを、会社のフォルダの一番上に
CLAUDE.mdとして置く - 「(2)人が決めること」の【社長の名前】を書き換える
- 社長の頭の中の「やりたい」を1つだけ、ゴールとしてAIに渡す
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